知らないと損! 薬学部実習先の決め方

薬学部4年生

実習先はどこを選べばいいでしょうか?

情報収集して、自分の興味・将来像と相談してみて!

今日は5年次の実習先選択について話をしたいと思います。

目次

そもそも、実習先って選べるの?

一部の私立大学では、実習先(病院)を選べることがあります

その場合は大体大学4年生の時に希望が取られます。

付属の大学病院を持っている国立大学や私立大学はそこで実習をやることが多いです。附属病院のある私立大学でも生徒の半分は附属病院で実習をし、半分は他病院で実習なんてこともあります。大学により様々なので、選べるかどうかは4年次のお楽しみです。

せっかく選べるとして、どこの病院を選んだらいいか分からない。

今回はそんな悩める4年生のためのお話です。

1.人に聞く

なんと言っても一番はやはり口コミです。

研究室の先輩や部活の先輩に実習した病院とその感想や雰囲気を聞いてみましょう。

とくに、「もう一度実習するなら、そこを選ぶか」と聞いてみると、本音が聞けるのではないかと思います。

大体の大学で実習報告があると思いますので、自分の候補の実習先を先輩が行ってなくても、情報を持っている場合もあります。ただ、できれば、自分の実習候補の病院に実際に行かれた方を紹介してもらって話を伺うことが良いと思います。

2.インターネットで調べる

現在はインターネットが発達しており、大体の病院はホームページを持っているため、そこで情報を集めることもできます。ただ、何を調べて、どう評価すれば良いのか分からない人が多いと思うので、個人的に参考にしたところをお伝えします。

①病院の特徴

「その病院がどんな特徴があるのか、どんな科があるのか」を「自分が学びたいこと」と比べてみることが大事です。

例えば、小児科に興味があるのであれば、小児科に力を入れている総合病院を候補にあげた方が、通常の病院よりも多く小児の病気を学び、患者さんに指導できます。

ほかにも、がんに興味があるのであれば、がん診療連携拠点病院等に指定されている病院を選んだ方が、よりがんについて詳しく学べますし、がんの患者さんへ指導する機会が多いと思います。

実際、私はがんに興味があったので、候補の病院の中で地域がん拠点病院を選んで実習しました。落ち込むことやちょっときついなぁと思うこともありましたが、実習走り切れました!

自分が興味がある事、将来の薬剤師像と合った実習先を選ぶのはありだとおもいます。

②病床数・薬剤師数

病床が多いということは、それだけの患者さんがおり、学びの機会があるということです。しかし、病床が多ければ、忙しさが増していきます。そうして、業務に対して薬剤師の人数が少ないと、実習生を仕事の数に入れしまうということが起こります。

いわゆる、実習に来たはずなのに働いている感じというものです。(実際、実習指導者の意識の問題が一番大きいですが、忙しいと実習生が気を遣ってしまうというのはよくあります。)

そんな忙しさの一つの目安が薬剤師一人当たりの病床数です。実際、これだけでは判断できませんが、この数が少ない方が余裕を持っている可能性はあると思います。

あと、余談ですが、少数の薬剤師だけの場合、その病院の雰囲気や人間関係が良くないと顕著に表れるので、薬剤師の数が多い方が個人的にはいいと思います。(折り合い合わないひとが何人かいても乗り切れる)

なので、「病床数と薬剤師数の比」および「薬剤師数」はぜひ調べて参考にしてください。

③資格数・薬剤師数

実習では様々なことを学んでいきますが、その際、教える側がどれくらい知っているか、ということはとても重要になります。その際、薬剤師数が多いとそれだけ経験数が多いということであり、より多くの事が学べると考えられます。

また、資格者が多いということはその専門知識をもった薬剤師からより発展した詳しいことを、広く学べます。自分が将来、どんな薬剤師になりたいか考える良いきっかけにもなります。

④アクセス

家からどれくらいかかるかというのは、実習先を決める上でちょっと考えますよね。交通費は自己負担、時間もとられます。私の場合は徒歩30分(自転車15分)でしたが、私の友人は電車で1時間の人もいました。自分の中でどれくらいまで大丈夫か考えて希望を出した方が良いと思います。

3.見学に行く

近いのであれば、実際に見学に行ってみるのも有りだと思います。その場合は電話もしくはメールでアポイントを取りましょう。実習先を決めるために、と言うはなく、貴院に興味があり、実習前ではありますが、ぜひ見学させて頂きたいと申し上げたほうが良いと思います。

※現在はコロナ感染対策のため、キビシイかもしれません。

最後に

実習先の希望の決め方について話してきましたが、最終的に希望を出しても、第一希望ではないところに実習にいくこともあります。

もう、本当に「ご縁」だと思います。

一生懸命調べて、自分と向き合って、考えて、希望を出したら、後はご縁のあった実習先で頑張りましょう!

みなさんの実習生活が実り多く、輝かしいことを願っております!